• 和傘のある風景を金沢に・・・

こんにちは、明兎です。
週末の明兎時間は、つなぎの準備をしました。
「つなぎ」とは、「柄だけ」についた「ろくろ」に、「竹骨」をつないでいくこと。

さて、「つなぎ」「柄だけ」「ろくろ」「竹骨」
このワードだけでも???ですよね。

ホームページのリニューアルに向けて、
そんなワードを紐解きながら、和傘の工程のお話を綴って行きたいと思います。

和傘の工程は、20とも100とも言われております。
分業であった和傘仕事、「骨師」さん、「張り師」さん、「仕上師」さん。
今でも岐阜市ではその名残通り作業が進んでいます。
そして、その中でも細かく分かれています。
また、最近の職人のほどんどの方は、材料を手にしてから、最終工程まで作ります。

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明兎の和傘も師匠と二人で製作しております。
ちなみに、師匠は「張り師」でした。そのワードも今に出てきます。
細かく、「張り師」の仕事がここからここまでとは、厳密には解りませんが
明兎の和傘として、作業をしながら、説明を載せていきたいと思います。
なので、工程は後先になることもあると思いますが、100項目書けたら
和傘出来るのかしら?ですね。。。

さて、最初に和傘を作り始める時、
私は、「小骨」に穴をあけます。

「小骨」とは、和傘の内側を支えている竹骨です。
この「小骨」にはかがり(千鳥かけ)と呼ばれる色糸が艶やかにかかっています。
このかがり糸を通すための穴をまずあけます。

竹骨は、「骨師」さんから仕入れます。
(あれ?先に仕入れを書かないといけませんでしたね。こちらはまた後日)
本来小骨には、このかがり用の穴はあけられていますが、明兎ではオリジナルの
千鳥かけをしているため、骨師さんにお願いをして、穴をあけない小骨を譲って頂いております。
また、岐阜の番傘にはかがりがないため、小骨には穴が空いていません。明兎では番傘の骨で、
男持ちとして製作しております。
明兎の男持ちには、すべて千鳥かけが施してありますので、このかがり穴が必要です。

穴をあけると、あけた穴に返しができ引っかかってしまいます。
なので、一本一本、ペーパーで磨きます。


この時、最終的に機械で割っただけの小骨のとげや竹の繊維を一緒に綺麗にし、竹骨を滑らかにします。
また、このあと、「うずくり」で全体を磨きます。


竹皮の部分は、竹の汚れが取れます。
裏側も、とげや竹のはがれかけた竹の繊維がとれて綺麗になります。

この作業をしながら、目欠けなどないか点検し小骨の準備が完了です。
※「目欠け」あいている穴が割れていないか?確認です。


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