和傘の工程のお話。
つなぎ
骨の準備ができたら、いよいよ つなぎです。
針と木綿糸を使います。
私は目細さんのおおくけ針を使います。
おおくけ針は、針穴が楕円で糸が通りやすいためです。
ろくろを繰り込んである柄だけに、つないでいきます。
まずは、手元ろくろに、小骨をつなぎます。ろくろには、斜めに穴が開いています。
次に、頭ろくろに親骨をつなぎます。
ともに、目欠けといって、開いている穴を壊さないように
骨を折らないように気を付けなければいけません。
ろくろに、各竹骨をつなぐことができたら、
こんどは、親骨の中節を、小骨の小割をしてあるところに挟んで
中糸でつないでいきます。
ここは、一本ずつつなぐと、骨が曲がったり、折れたりすると大変なので
4本ずつ束にして、つないでいきます。
この時、親骨、小骨共にスタートした糸の結び目を同じ場所にしておきます。
つなぎができたら、しばらく締めて置いておきます。
良い傘の形になるように。。。