時々、和傘持っていたのに使わないから捨ててしまったわ!って
実演の時などにお聞きします。
捨ててしまうのなら、下さい!が私のお願い。
紙を剥がして、骨もばらして新しい傘に甦らせてまた使ってもらいたいのです。
NHKで草彅剛さんが
最後の〇〇として
傘の要、ろくろの長屋さんとお話してくれました。
https://www.nhk.jp/p/ts/7KG62328PX/
長屋さんが轆轤作りをやめてしまうと、和傘はできなくなってしまう。
長屋さんは、轆轤を作る職人さんだけど、その作業に使う刃物から自分で作っています。
どんどん轆轤屋さんが廃業して、たった1人になってしまいました。
長屋さんがやめてしまうと、もう和傘はできなくなる
「風邪もひけない」と言っていた長屋さん。
の言葉に感銘を受けたご婦人が、うちに古い傘があるから修復してほしいと
まずは長屋さんへご連絡。
たいそう長屋さんとお話をされ、うちを紹介してもらったとのご縁でやってきた赤い和傘。
富山に住んでいらっしゃるご婦人は先日わざわざ金沢まで
友人と傘を持ってきてくださいました。
ろくろの細い、岐阜の逸品!
同じように修復してくださいとのことでお預かり。
かがりを外し、軒糸を切って
お風呂に入れて、和紙を剥がす。
手間暇のかかる仕事ですが、私はこの作業好きなんです。
先人の知恵がいっぱい詰まってます。
軒紙の巾であったり、貼り付けの様子だったり
時には、折れた骨の直し方だったりが見えます。
宝物なんです。
是非、古い傘がありましたら
陽の目にあてて、素敵と思ってください。
もし、不要であれば、明兎の山田にご寄付お願いいたします(^^♪
この、細身のろくろで細い傘が出来たら、長屋さんや今の骨師のおじいちゃんたちに見せたいな!
岐阜の昔のほっそりした傘が中々できないっとおっしゃっていたことを思い出します。