金沢の奥座敷、金沢湯涌温泉へ入る手前に金沢湯涌江戸村さんがあります。
ここでは、江戸時代の加賀藩の民家、商家、農家の建物が見学でき、
時にはいろいろなイベントが催されています。
その一環として、工房明兎でも『月に一度の江戸村さんでの実演会』を開催させて頂いております。当日は、和傘の実演や販売、傘をさしての撮影会、そして、ゆっくり和傘談義!
県内外からのお客様が、「わぁ、綺麗やね」の一言から、
「昔はね~こんなだった」とか、「うちにもあったよ」
「嫁入りの時に持たせてもらったわ」
「これいつ使うの?」
「雨に濡れても破れないの?」
等々、いろいろなお声掛けが頂ける場所です。
そんな江戸村さんには、常設で展示の和傘と、さして体験した頂く和傘を置かせていただいています。
江戸村さんにあった古い傘を張りなおしたり、もう使わないからとお話聞かせていただいた方が寄付をしてくださった傘を張りなおしたりして、皆さんに使って頂く傘としてよみがえらせております。
そんなさして頂きたい一本がまた増えました。
蛇の目にトンボ。白い部分に飛んでいるトンボは良く見えますが、
実は、共の色和紙で紺地にも数匹飛んでおります。
和傘は雨をしのぐために油を引いております。この油のおかげで、和紙の透け感はとても美しいく、外側からはあまりわからないトンボ、さして中に入ると
あっちこっちに飛んでおります。
折しも、今日は梅雨入り宣言が出ました。
江戸村さんへ是非、遊びに来てさしてもらいたいですね。トンボは勝ち虫、前進あるのみです。コロナに負けないようにしたいですね。
※ただいま、新型コロナウイルスの蔓延防止のため、和傘の体験はお休みしているかも知れません。もうしばらくお待ちください。
工房明兎の『月に一度の江戸村さんでの実演会』もお休み中です。開催が決定いたしましたら、また、ご案内いたします。