遠い、四国から素敵な和傘が二本届きました。
喜多川歌麿 浮世絵 美人画 寛政の三美人の描かれた和傘
金額にもよるのですが、一本は修理して
一本は寄付をしますので、お役に立ててくださいとの事。
ホームページを見てくださり、はじめはメールのやり取りでのスタート。
金額もだいたいはお伝えしてありましたが
こちらも、和傘を見てみないと詳細がお伝え出来ませんでした。
いよいよ、和傘を送っていただいて、開いてみるとビックリです。
こんな傘がまだ世の中に残っているのですね。
骨数46本、2尺の傘でした。
明兎で通常作っているものより、大きな傘です。
さっそく、到着のお知らせと、素晴らしい傘を見せて頂いたことへのお礼の電話を入れました。
送っていただいた、お母さんは、娘さんとの思い出の傘を久しぶりに開けたら、
とてもひどい状態でとの事でした。
虫食いです。
和傘は、開かないと天然素材です。虫さんが食べに来てしまいます。
家族で、東京へ遊びに行ったときに、浅草寺で娘さんが気に入って買ってほしいとせがんだそうです。
赤は、娘さんのもの
黒は、娘さんと一緒にさそうと思ったお父さんのものだそうです。
いろいろお話を聞いていると、
金額も高いし、私も高齢だから、二本とも寄付しますとの事。
お父さんも、病気の娘さんも施設の入っているとの事でした。
記念にミニ傘『姫』にする方法もありましたが、
これから物を残すことにもなるので、ご紹介を控えて電話を切りました。
さて、この傘は、ほどかず資料としてしばらくは置いておくつもりです。
いつも、寄付していただく時は着払いで送っていただいてますが
今回は、修理の目的でしたので、そのまま受け取ってしまいましたので
なにかお礼をと考え、ポストカードにしようと思いました。
思い出の品を、銭五記念館横の大野緑地公園の紅葉をバックにして撮影会。
いかがでしょうか?