先週末は、延期になっていた和傘製作講座の張りがやっと出来ました。
3名の受講生の方を2名と1名にわけ張りを、翌日には畳みをそれぞれ行いました。
張りをする前には、前回つないだつなぎを間くわりといって、まずは竹骨を均等に広げていきます。手の感覚だけで広げて行くのはとても大変です。
間くわりができたら、軒に軒紙を張ります。リボンのような和紙を半分に折り、折り目に糸が来るように綺麗に畳みます。
最初は難しく悪戦苦闘しますが、一周するころには、もう一回張り直しがしたいと皆さん言う工程です。
次に、平紙の補強のために中置紙を、親骨の中節の小骨を挟んだところに張ります。細長い紙を少し余裕を持たせて骨の間に入れてまあるく張っていきます。
糸に糊が付かないように気を付けて一周したら乾かします。
いよいよ、平紙を張ります。張りあがるとそれぞれのデザイン、色でマイ和傘の形が見えてきました。
手元紙を張り、張りは終了です。
天井は、職人のほうで張ります。昔の職人は天井を10年は教えてもらえなかったそうです。天井が張れるようになると傘屋さんになってしまうと言われてましたが、ここが傘の一番の要と思います。
雨漏れを防ぐことはもちろんのことですが、下から見てまあるく綺麗に見えるのはとても美しいと思います。
さて、翌日の夕方、また、集まって頂き、傘を畳みました。
この時、傘が上手に張れているのかがわかると言われます。パンと張っていた傘が少しずつ降りて来て平紙も内側に渦を巻くように畳みこまれていきます。
畳んだ傘は締め輪をし、またしばらく閉じでおきます。全4回の講座の2回目、3回目が終わりました。
和傘作りの工程のちょうど半分が終了です。
次回の和傘製作講座は、4回目最後のお化粧『千鳥かけ』、傘の内側を彩る色糸をかけていきます。
それまでに職人がいい傘になぁれと仕上げをしていきます。